自分でやる不動産登記(地獄)・・・・・

昨年の暮れに叔母が亡くなり

マンション共同名義に叔母の名前があった。

法律改正で不動産登記が義務になりました············

お金が掛かるので自分で申請しようと·······

叔母は随分昔にドイツで結婚し、すぐ離婚

ドイツ国籍まま日本に帰国しました。

亡くなる15年前に日本国籍を再取得········

何か嫌な予感はしましたが

不動産登記の準備を始めました···········

子供のいない叔母の場合は第一相続人は両親になります。

両親がいない場合の第二相続人は、その両親のお爺ちゃんお婆ちゃんになります。

第一第二相続人が死んでいる場合(全部戸籍を取得して証明する。(父、母、お爺ちゃんお婆ちゃん×2))

第三相続人は兄弟になります。

そして兄弟で遺産分割協議書を作成して

遺産分けを決めます。

しかーしです！！！

親が再婚している場合···········

再婚先に子供が存在している場合··········

その子供に遺産権利が発生します。

叔母の場合、お父さんは二度目の結婚で

最初に結婚した相手に子供がいたんです！！

マジか！！！ご先祖！！！！

会ったことの無い見ず知らずの親戚を素人の私が探さないといけなくなりました！！

頼りは戸籍を辿るしかありません。

現在、個人情報保護法で遺産相続の権利がない限り他人の戸籍は取得出来ません。

戸籍を取得するには、大変な労力が掛かります！

①叔母の住民票除籍と戸籍が除籍された証明書を提出(コピー可)

②申請者(相続人)と叔母の関係が分かる戸籍と申請者の住民票(コピー可)

③申請者が正式な相続人であることの証明書

(父、母、お爺ちゃん、お婆ちゃん×2の戸籍のコピー)&相続関係図を添付すると喜ばれます。

④郵送の場合は多めの郵便小為替と返信封筒と身分証明書のコピーを送付

これで戸籍の取得できます。

異母兄弟の場合·、離婚先のお母さんの戸籍を追いかけなくてはなりません。

その次に子供を追ってきます！！

この時点で戸籍申請の書類は大変なことに！！

こんなことを2～3度繰り返し、とうとう

異母兄弟の所在は分かりましたが

亡くなっておりました·········

子供がいなかったので、ここで相続人特定は終了致しました。

子供がいる場合は次の子供まで相続権が発生します。(地獄です)

もう、ここまでで余裕で3ヶ月たっております！！

イザ！申請！！！！不可！！！

ところがです·······

叔母はドイツ国籍を取得していた為、

戸籍が抜けているのです···············

日本にずっといた証明書が必要になり

外国人登録閉鎖原票を申請··············

これもかなり古いので取得まで1ヶ月程掛かりました。

ここでも叔母と関係がわかる書類一式と

相続人関係図が必要でした。

イザ！再申請！！！！再び不可！！！！

どうやらドイツに住んでいた時の戸籍に

当たる結婚と離婚の記されている証明書がないと申請は出来ないと········

叔母は日本では戸籍上未婚です。

又、相続人のいない証明書が必要らしいです(再び地獄·············)

法務局の人に聞いたらドイツの戸籍に当たるものが必要···········

取得の仕方は分からないと·······

もう、私の力ではどうにもなりません。

日本のドイツ大使館に問い合わせすると

戸籍に当たるものは存在するとの事········

ドイツの日本領事館に聞いてくれとの事！！

日本領事館に問い合わせすると

日本語の出来るドイツ人の弁護士を紹介して頂きました。

ありがとう！日本領事館！！！

約2ヶ月取得に掛かりました。

証明書を取得するのに10数万円掛かりました(ユーロの馬鹿！！)

因みに書類はドイツ語なので

日本語に翻訳した書類を作成しないといけません(泣く)

翻訳·········自分でやりました(Google君で)·········

(多分、大丈夫だと思う)

結構、急いでやって、全ての書類を取得するのに約７ヶ月掛かりました。

遺産相続申請期限は10ヶ月です。

まだ申請しておりませんが、

漸く、不動産登記書が出来上がりました。

恐らく日本の司法書士に全て依頼していたら

3桁近くはしたんじゃないでしょうか？

外国籍を取得していた子供のいない方の

相続は地獄を見ます！！

資産の無い相続でも義務化されたので

私のような地獄を見る方がこれから

沢山増えると思います。

少しでも皆々様のご参考になれば！！！

結構ウチの場合は激レアケースと思います！！！！！！