時代劇 [芝居]

少し前までお芝居をやっていた私・・・・・
ミュージカル俳優を目指していたのに・・・・・


気が付けば・・・・・

頭の上にチョンマゲが・・・・・


今もそうなのですが、人に向けて
刀や銃を向ける事に非常に抵抗がある私・・・・

この世界・・・・向いていないのかもしれません・・・・

特に時代劇となると殺陣は必須です。
困ったものです。

最近は年齢の所為で殺陣は少なくなってきましたが
時代劇をやっていて痛切に感じる事があります。


それは、先輩方の焦りです。


僕たちの年齢でさえ時代劇の事を良く知らない人が沢山います。
それは私も含めてですが・・・・

先輩方は後輩にその時代の背景、着物の着方、持ち物、小道具の使い方、
その他、多々ある、その時代背景の決まりごとを伝授していかなくてはいけません。

所が時代劇には莫大なお金と手間が掛かるので最近は
テレビでも特番でくらいでしかやりません。

そうなのです。伝承したくても伝承する場所がないのです。
このままだと歌舞伎役者だけしか時代劇が出来なくなる時代がやってきます。

これは本当に深刻な問題で
先輩たちは後輩に次に伝承出来るように教えてくれているのです。

大体、着物を着れる日本人はどれだけいることでしょう?
ただ、着るだけなら出来ますが、着こなすと言うと話は変わってきます。

その職業にあった着物の着方、かつらの形、小物の使い方・・・・・
はたまた関東、関西出身の違いでも帯の結び方が変わってきます。

一言で言うと全て見た目で身分が分かってしまっていた時代なのです。
お金持ちは、羽織、白足袋を履き、商人は来ている物で番頭、手代、丁稚は丸わかり!!

遊女でさえ、着ている物、身に付けいる物、
袖を持つ手が右か左だけでも身分が分かってしまうのだから大変です。

これら細かい決まり事を後輩に伝授していかなければいけないのです。
それも無数にある職業と身分です・・・・・

先輩達が焦るのも無理ないと思います。
現場にいる僕たち後輩もヤバいと感じる状況です。

まだ、口うるさく言って頂ける先輩がいる今は良いですが
あと20年もしたら誰も分からなくなってしまうのではないかと心配です。


今回、時代劇を終えて痛切に感じた出来事でした・・・・・


因みに私は、一回り下の後輩に
着物の着方を教わった悲しい先輩なのです・・・・・

でも、聞かなきゃ一生の恥ですから・・・・


まだまだ恥は当分続きそうです!!







舞台・・・・・ [芝居]

久しぶりに書き込みします・・・・・
凄く・・・・忙しく・・・・・

暇がありませんでした・・・・
この間に色々な事がありました。

愛犬鈴ちゃんが病気になり、
認知症の叔母が特別養護老人ホームに入所がきまり

ハワイに旅行に行き、
お芝居をやりました。

お芝居が問題でした。
もともと忙しい中、本番半年前から稽古・・・・・

ブログどころではなくなりました。
それも、僕の友人ナマちゃんと久しぶりの舞台!!

とても疲れましたが、楽しい思い出が出来ました。
やはり舞台は良い物です。

長台詞が多く・・・・役どころも掴めなく・・・
色々苦労しました。生みの苦しみを死ぬほど味わいました。

いけない事なんですが、役者はセリフを前読みする癖があります。
それはセリフを忘れないための保険みたいなものです。

二流の役者のやることです。
リアルな芝居の邪魔をします。

芝居をやり始めた頃、前読みをする癖が付いてしまいました。
セリフが少なければ少ないほど前読みの癖がつきます。

ここ十年くらい、前読みの癖を一切止める事に決めました。
感情と潜在意識に任せるだけです。

凄く集中のいる作業です。
とても疲れます・・・・・

舞台は無事終了しましたが、疲れが半端なく襲いかかってきました。
二年くらい寿命が短くなったと思います。

それぐらい疲れました。
舞台の出来は分からないですが、僕の命一杯な事は確かです。


とにかく


舞台は良い物です。








レ・ミゼラブル映画版 [芝居]

レ・ミゼラブル映画版観てきました。
全編ミュージカルで上映されます。

舞台のレ・ミゼラブルをそのまま映画にした感じです。
ミュージカル映画だと舞台には勝てないかなぁと思っていましたが・・・・

始まって10分で号泣・・・・・
滅茶苦茶良かったです。

文化の違いだと思うのですが
日本人の表現と外人の表現は違います。

同じ人物を演じていても全く解釈の違う場合もあります。
どちらが良いと言う事は分かりませんが面白い現象です。

ジャンバルジャン役の方良かったです。
とても繊細に演じられて苦悩、憎悪、改心、恐れ、愛・・・・丁寧に演じております。

この役を演じられる方は人間的に大きくなければ無理だと思います。
僕には絶対無理・・・・・残念だけど・・・・

ファンティーヌ役の女優さん滅茶苦茶良かったです。
ハンマーで頭を殴られたくらいの衝撃を受けました。

ファンティーヌの亡くなる場面は嗚咽でした・・・・
この女優さんは凄い!!

日本の女優さんも参考になると思います。
こんなファンティーヌは初めて見ました。

是非是非見てくださいまし!!

適材適所の配役です。
若干・・・・ジャベール役の役者さんのパワーが足りなかった気がします。

あの感じだとジャベールは自殺しない様に感じました。
・・・・・・残念・・・・・

個人個人が丁寧に描かれているのに対し
群衆のシーンがカットされているのが残念でした。

ワン・デイ・モアと最後のエンディングの曲に関しては
舞台の方が断然良いです。

舞台には舞台の良さがあり
映像には映像の良さがあります。

今回、映画を観てその違いが良く分かりました。

舞台のレ・ミゼラブルは群衆が主役で
映画のレ・ミゼラブルは個人が主体になっています。

最後まで飽きることなく
号泣してエンディングを迎え我に返り恥ずかしかったです。

とにかく観て損はない作品だと思います。


クリスマス・イブに見ましたが
心が温かくなりました。

そして今年もクリスマスに
少額ながらユニセフに募金させて頂きました。

因みに私は仏教徒です・・・・・

奥様には隠れキリシタンと言われています・・・・・



レ・ミゼラブル・・・恐るべし・・・・

泣かされました・・・・









時代劇 [芝居]

久しぶりの時代劇・・・・
約10年ぶりの和物・・・・

時代劇は色々覚えなきゃいけないことが一杯あり、改めて大変だなぁと思う。
稽古も浴衣、足袋、帯、草履を用意しなきゃいけない。

劇場に入れば、羽二重(はぶたえ)、メーク道具、他もろもろ必要になる。
着物も着かたがあり、自分で出来るようになるには時間が掛かる。

着物の着かたで、その人の実力が大体分かってしまう。
怖い世界である・・・・・

最初はみんな初心者なんだから、怖がることなく聞けば良い。
40歳を超えて聞きまくっている自分は、ある意味凄いと思う。

商業演劇は稽古日数が非常に少ない。
だから、非常にプロヘッショナルな技術が必要になってくる。

通し稽古、5,6回で本番を迎えてしまうことも多々あります。
皆さん、普通にやってしまう所が凄いです。

舞台に上がると、衣装を着替えたり、持ち道具を揃えたり
てんてこまいになり、パニックになります。

舞台上で暗転になり、次は上手、下手、どっちに行くのか?
何処で着替えるのか、次は何処の場なのか?分からなくなることが多々あります。

恐怖です・・・・・

舞台の流れで考えれば、そんなことは起こらないはずなのですが
実際起こるのです・・・・・・情けない・・・・・

だから、自分はカンニングペーパーを持って舞台に立ちます。
カンニングペーパーを見ながら、舞台を駆け巡ります。

もう、それは機械的です。カンニングペーパーには


上手出⇒上手奥ハケ⇒楽屋着替え(衣装の種類)・・・・・・板付き(持ち道具)⇒暗転(下手着替え)


永遠、舞台が終わるまで、時刻表の如く、進んでいきます。
信じられないかもしれませんが、カンニングペーパーが無いと
次の場面のシーンさえ、分からなくなる事あるのです・・・・・・

さぁ!そろそろカンニングペーパーを作りにかかろう!

久しぶりの時代劇、気を引き締めて頑張っていこう!!!







座右の銘 [芝居]

僕はある女優さんのお手伝いをしていた時
その女優さんがお世話になった脚本家の先生の墓参りに行った。

俳優には素晴らしい脚本との出会いが絶対条件である。
俳優を殺すのに刃物は要らないと、その女優さんは教えてくれた。


その墓石には

「泣くは人生、笑うは修行、勝つは根性 」

と刻まれていた。

年をとる事に、この言葉の意味が重くのしかかる。
素晴らしい名言だと思う。
楽しいことも必要だけど、
悲しいことも必要であり、
成し遂げることも大いに必要である。

僕はこの言葉をいつも胸に刻みつけ
自分の座右の銘にした。


なかなか座右の銘通りにはいかないけど
頑張っていこう!

お芝居 [芝居]

僕は芝居を始めた頃、芝居とはなんだろうと真剣に悩んだ。

物まね?
それは外見だけ見えれば良いのか?
上辺だけ演じれば良いのか?
自分の心は何処に持っていけばいいのか
さっぱり分からなかった。

たった一行の台詞を覚えるのに、一週間もかかった。
情けなかった。

指導を受けていた先生に芝居なんか上手くなくたって良いと言われ
何言ってんの!このオヤジ!と思った。
その頃は、意味が分からなかったけど、この歳になって
ようやく意味が分かってきた。

最後は人間性なのである。
芝居の究極を求めていくと、人間性=人間力が物を言う。
その人間力が無いと、薄っぺらな人物になってしまう。
色々な経験が自分の肥やしになっていく。

一流の役者さんは、一言喋っただけで
その人の人間力=役者としての力量を見抜いてしまう。
皆さん凄い。そして相手の芝居に口を出さない。
良くしていく意味での話し合いはあるけれど
劇団みたいな演技指導は絶対にしない。
それは相手のプライドを傷つけるし、役者だったら自分で考えなきゃいけない。

昔、僕は、台詞を先読みする癖があった。
台詞の量が少ないので、自分の番が来たとき
失敗してはいけないと思い、先読みが癖になった。
これは、相手の話を聞いていないことになる。

ある日を境に、それをやめた。
相手の台詞を聞いて答える様にした。
最初は、すごい不安があったが、台詞は自然に出てきた。
逆に、芝居に集中することができた。
たまに台詞が出てこないときもあるけど
それも舞台の醍醐味だと思って自分勝手に納得しています。

舞台で違う人の人生を歩めるのは
とても幸せなことだと思います。
これからも色々な人生を経験できると良いな

頑張ろう!


韓国ドラマ [芝居]

韓国ドラマ最近になってはまってます。
単純に面白いです。

リアリティの視点から見ると日本のドラマの方が現実的ですが、
日本のドラマには夢が無くなってしまった様な気がします。
日本のドラマは、いつから、こんなつまらなくなってしまったのでしょう。
ジャパニーズドリームと言うのは、もう、存在しないのではないでしょうか?
見るドラマ全てに、そう感じます。
景気の所為でしょうか?

それに比べて韓国ドラマには夢と希望があり、
見ている人に力を与えてくれる様な気がします。
俳優のトラブルは結構あるみたいですが・・・・
今一度、日本も韓国に見習わないといけません。

すごい昔に流行ったトレンディドラマで、
普通のサラリーマンが、夜景の見えるダダッ広い部屋に住んでる設定、
ありえないけど、あの頃の景気が、見ている者にリアリティを錯覚させた。
服装も今じゃ考えられないくらいの格好をしていた。
国民全てが、浮れていた時代。
ドラマの展開も、それは無いだろうと思うぐらい、破天荒だった。
でも、ドラマを見ている僕達に、夢と希望を与えてくれた。
あの頃は幻でも、ジャパニーズドリームは存在していた。
日本も夢のあるドラマが出来るとよいなぁ。


韓国ドラマは楽しいのが好きです。

イケメンですね
ラスト・スキャンダル
コーヒープリンス
アクシデント・カップル
華麗なる遺産
etc・・・・・

韓国スターのクオリティの高さも、
ドラマを支えている要因でしょう。

映像の色使いも素晴らしい。
人と自然と田舎と都会のバランスが絶妙に良い。
日本のドラマでは、風のガーデンも非常に映像が綺麗でした。
日本も、もっともっと素敵なドラマが出来ると良いなぁ


Uさんの涙・・・ [芝居]

Uさんは亡くなってしまった。

僕と知り合った頃のUさんは離婚したばかりで、心に深い傷をおっていました。
離婚理由は分からないけど、Uさんは、奥さんを愛していました。
その上、お母さんの介護をされていたらしい。
その後、お母さんが亡くなられたのもUさんに悪い影響をあたえた。


Uさんは、俺の人生70年って言ってたけど、
僕には、Uさんがそんな長生きしないことが分かっていました。
糖尿病は怖い病気です。
素人目で見ても病気が進行しているのが分かりました。


僕はUさんの訃報をニュースで見て、
一瞬、自殺ではないかと思った。
自殺でないにしろ、糖尿病のどか食いは自殺行為である。
糖尿病は一人で治すのは難しい。


僕の家族とUさんと一緒に中華料理を食べた時に
こんな御馳走久しぶりに食べたと言っていた。
芸能人なのに・・・・・
その言葉に日頃の生活が垣間見えた・・・・


地方公演ではUさんにご馳走してもらった。
二件目はカラオケに行った。
良い酒が飲めて楽しかった。
その席で、介護されていたお母さんの思い出をボッソと喋った。
Uさんの目に涙が流れていた。


男はみんなマザコンである。
母を亡くしたUさんの悲しみが伝わってきた。
Uさんは今頃、お母さんとお会いしてるかなぁ?


僕は落胆しているUさんに
人は、成功、失敗に限らず、
いかに、生きてきたかが大切なんじゃないかな
と生意気な事を言ってしまった。


大先輩のUさんに・・・・・


短い期間でしたが
Uさんと御一緒した事一生忘れません。
色々、ありがとうございました。


思い出・・・・ [芝居]

10年前に、ある女優さんのお手伝いをした。
最初お逢いした時が強烈でした。

真っ赤な絨毯の上で派手な衣装とかつらを付け、
それに負けないメイクで、度肝を抜かれた。

自分が、どぎまぎしながら挨拶したのを覚えている。
歯並びが良いことを褒めてくれた。

周りからは、誤解の多い女優さんだったけど、
僕にとっては、とっても良い方だった。

むしろ、純粋な人だったのかもしれない。

嬉しいときは、飛び跳ねて喜び、
悲しいときは、子供のように泣き、
怒るときは、阿修羅の様に怒る。


半端なかった。
・・・・・・・


芝居をすることで
彼女のスピリットが、彼女の爪の先でも良いから
僕の中に存在していると良いなぁ。


そんな彼女が、今年、亡くなった。
ありがとうと言えないまま、亡くなってしまった。


色々な事を僕に教えてくれた方だった。
来世と言うものがあるならば、
又、別な形で、お会いしたいです。






頑張れ!のみぞう!! [芝居]

僕の役者友達に
能美幸三と言う変な男がいる。
あだ名は、のみぞう。
この男、すごい不器用で格好良い奴である。
芝居も、生き方も、不器用なままで面白い。
多分、一緒に芝居やっている人たちは大変でしょう。 
でも、密かに、尊敬もしている。
本人にはもちろん言わないが・・・

ジャンルは違うけど、のみぞうと又、お仕事したいなぁ

頑張れ!のみぞう!応援してるぞぉ!